4月4日、いよいよ両親が施設へ入居するために転居となりました。
父は元気といえども、さすがに引越しの手配など、細かいことには気を回せず、もう身の回りの片づけが精いっぱいでした。
遠方に住む兄が、毎週帰ってきて引越しの作業やら手続きやらをしてくれていたので、本当に助かりました。
もう少し、長く実家にとどまることもできたのですが、父が母の介護に疲れて、少しでも早く入りたいというので、入居が1か月ほど早まりました。
およそ30年住んだ家、いや~、ゴミが出る出る、
悪いけど、ほぼゴミ。
もちろん本人達にとって愛着があるのわわかりますが、ただ持っている、というだけで、決して必要なものではなくなっているのです。
ミニマリストがみたら倒れると思います(笑)
施設の収納はほんとに小さくて、衣類だってそれこそ3泊4日の旅行に行くつもりくらいの感じでしか持っていくことができません。
なので、持っていくものだけを用意させて、あとはすべてゴミ回収屋さん?なんでも屋さんっていうんですかね?
もう一気に処分してもらいました。
父と母にその様を見せては悲しむと思ったので、先に施設へ移動してもらいました。
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当日は5人くらいの男性が来て、トラックが家の前に5台くらいやってきて、それはもう手際よく片付けてどんどん搬出していきます。費用はかかりましたが(4LDKでおよそ80万円)、時間もなかったし、私達だけでは無理だったので頼んでよかったです。
すごいホコリと、汚れが溜まっていて、30年という年月の重みを感じました。年寄が長く住んでいたので、仕方ないですよね、いくら表面上キレイにしていたとはいえ…。
朝の8時から始まり、夕方5時にはすべて終了し、ガラーンとした部屋を見たとき、なんだかとっても切なくなりました。
私はこの家に15年位住んでいたので、やはり思い出もあります。お正月やお盆に実家に集まっていましたが、これからは帰る場所はありません。
もちろん、施設は介護が必要なければ食事つきアパート、みたいな感じのところですから、自由に出入りできますけど、兄家族とうちの家族とで大集合するわけにもいきませんから。
朝、母は、「今日で終わりね~、ほんとうはずっと住んでいたいけどね~」なんて言っていたのに、施設へ移動してからは、「私たちはいつ帰るの?」なんて言いだして、少し痴呆症を患っている母にとっては、まだ事情がすべて呑み込めていないのか…。
私だって、こんなに胸が苦しいのだから、無理ないですね。
家や、家の周りの風景を写真に収めました。
なんだか、私もその夜は眠れなかったです。
食事の支度をする必要がなくなるだけでも、父の負担は軽くなります。なにより、父までが介護疲れをしてしまってはいけないですから。
でも、楽になる=老いが進む、
ということでもあるので、難しい判断ですね。
まだ父は元気ですし、入る施設は食事、介護付きの高齢者アパート、っていうくくりで、各個人が独立して生活できるところなので、いいところが見つかってよかったです。
そして、中もきれいですし。今は一人部屋を二部屋かりているのですが、夏前には二人部屋の広いところへ移れそうなので、そうしたらもっと快適になるかな…。
もちろん、まだ入居したばかりなので、この先どうなるかはわかりませんが。
父母が、金銭的な負担を私や兄に負わせないように、以前より準備してくれていたこと、ほんとうにありがたいことです。「その代わり、お前たちには何も残さないぞ!」って言われてましたから(笑)、とりあえず私達も頑張ってこれているし、何もいりません。
ほんとうに、ありがたいことです。感謝しないといけません。
共働きがあたりまえの世の中で、年老いた両親との同居も難しいし、お互い大変な思いはわざわざしなくていい、というのが私の考えです。もちろん、そうせざるを得ないこともあるとは思いまし、最後までお世話したい、という人もいると思います。
色々な考え方はあるでしょうが、互いの連れ合いもいるわけですし。
さて、また今後の両親の生活ぶりなどもブログに綴っていけたらと思います。
施設で火気厳禁のため、仏壇用に買います。